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自前の飛行機づくりに挑戦


自前の飛行機づくりに挑戦・1 機体の3Dモデルの作成
自前の飛行機づくりに挑戦・2 フライトモデル(JSBSim)
自前の飛行機づくりに挑戦・3 aeromatic用いたJSBSimのフライトモデル作成
自前の飛行機づくりに挑戦・4 フライトモデルの修正とASC
 

Ju EF128
↑フライトモデルまで一から自作したJu EF128


 おこがましくもFlightGearの解説まがいのことを書いていると、確かにポピュラーな機体を借りて説明した方がとっつきやすくわかりやすいかとも思うのですが、やはり他人様の機体を借りるというのは気が引けます。機体のファイルに変更などがあった場合、いつの間にか実際と説明が乖離することがあるかもしれず、杞憂かもしれませんが、自前の機体があったらなと思ってしまいます。

 ながらく他の機体を改造しただけのニセ橘花をp-kikkaとして自前の機体がわりにしてきましたが、3Dモデリングソフトをさわるようになって、最初に自作に取り組んだのがAr E.381。ただし、一からの自作というものの、それは3Dモデルについてのみのことで、フライトモデルにまでは手が出ず、他の機種からの借り物で済ませていました。やはり3Dモデルのみならずフライトモデルも自分で記述した自前の機体が欲しいと挑戦したのが、Junkers Ju EF128。

 Junkers Ju EF128は、実際には試作機もつくられていない設計図だけの存在。先の大戦末期にドイツが行なった「緊急戦闘機」計画のコンペで、Fw Ta183に敗れた機体です。同じく負けを喫しながら、Me P1101が試作機まで作製されて終戦を迎えていることからしても、架空とはいえJu EF128も実現性の高い機体だったと思われます。射出式の脱出座席や与圧式のコクピット、夜間戦闘機型ではマイクロ波レーダも装備ということで安全性にも配慮され、4時間の飛行が可能であり、多少ずんぐりむっくりのかわいらしい無尾翼の形状に惹かれて、乗機にしてもいいかなと、自作2機目に選んだものです。


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・自作Ju EF128のその後

 他の機体を改造したニセ橘花にはじまり、機体の3Dモデル以外は他機種の借り物であるAr E.381を経て、ようやくJu EF128にいたり主要部分の3Dモデルとフライトモデルはまがりなりにも自前の機体を手に入れることができました。これもFlightGear JP、とりわけTatさんの記事がなければ、できなかったこと、と深く感謝していたところ、そのTatさんにJu EF128をチューニングしていただくという栄誉によくすることができ、大感激しています。俄然飛びが改善され、あらぬ方向に滑走したり、乱暴な操縦で失速・墜落することもなくなるなど、驚くことばかり。どの箇所をどのように手を加えていただいたのか、詳しいことは日本のサイトのフォーラムJunkers Ju EF-128を勝手にチューニングをぜひご覧ください。

 さて、Ju EF128は、まだまだ既存の機体からの借り物に頼っていますが、ジェットエンジンの炎を再現するアニメーションをはじめ、航法灯や飛行機雲、車輪の出す煙、機関砲の射撃などを再現できるようにしてきました。操縦席の計器盤については、もとより設計図だけで実機の存在しなかったJu EF128のことなので、どんなものが予定されていたのか推測も困難ですが、当時のドイツのアーリージェットのものを借用するのが一番それらしいと思い、架空機ではあるもののMesserschmitt Libelleのものを移植しました。
 なお、これ以上の機体の改造は、1945年にありえた姿からどんどん逸脱して行くことになるのは必至で、実際と推測とを取り違えることになっても困りますから、本来のJu EF128とは別に改造用の機体をバリエーションとして、juef128_customの名前で設けています。

 もともとが、FlightGearの解説まがいのことを書いていて、大雑把でも自前の機体があれば気兼ねなく使えると思ったのがJu EF128自作の出発であり、あまり完成度にはこだわっていませんでした。ましてや不器用な方ですから。したがって、他のみなさんがおつくりになったFlightGearの各機体の完成度の高さと比べれば、なんとも雑で稚拙な機体です。手抜きや誤りはTatさんによるチューニングのおかげで改善されたこととは思います。

 ダウンロードは次から。

    ●機能拡張版

    ●標準版

 Tatさんが手を加えて下さった機体のダウンロードはこちらから。

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・粗製濫造!?

 ホームページに書いていることがウソではない証拠に、またみなさんがこれなら自分の方がよほど上手と思って自作にいそしんでくださるようにでもなればと、稚拙な作品を公開するハンガーを設けてしまいました。あまり感心できたことではないのに、FDMもまともに書けず、3Dモデリングも下手くそなB級以下モデラーのハンガーという意味でClass D Hangarと名付け、ダウンロードができるようにしたものです。ひそかに設けたつもりなのに、FGMEMBERSにアップされてしまい、今さらながら赤面、後悔の日々です。

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