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フライトの記録と再生


   

●フライトレコーダー

【コメント】

 フライトシミュレーションでは飛行を記録しておけば再生時に、同じ飛行であってもまた別な角度から見ることができて、ときには通常ならありえない位置からの興味ある画像が見れたりして、楽しいものです。

 フライト直後であれば直ちに今のフライトを再生して見せてくれるインスタントリプレイが手軽で便利です。しかし、FlightGearを終了すればメモリ上のデータは消えてしまいます。
 安心してください。FlightGearには記録しておいて、いつでも思い立ったときに再生することのできるフライトレコーダーがあります。

 しかも、都合のよいことにフライトレコーダーでは、FlightGearを終了しない限り、今の飛行を記録しておきたいと思ったらいつでもただちに、FlightGear起動時に遡って今までの飛行を記録してくれるので、事前の準備も必要なくいたって重宝します。

 FlightGearの記録・再生機能がフライトレコーダーとして復活したときには、再生時にエンジンの音が出るのか、プロペラは回るのかと心配になったものの杞憂におわり、今ではすっかりスクリーンショットを撮るのに活躍しています。

 なお、マルチプレイヤー時、再生した自分の機影がグーグルマップ上で動かなくって一時あせったのですが、Multiplayer SettingsでOptionsの[Hide replay sessions over MP]のチェックをはずすことで、再生時も位置が刻々とプロットされるようになりました。


【実際】

〔記録〕


save flightrecorder tape

↑記録時のフライトレコーダー画面


FlightGearのウインドウ上部のメニューバーから[File]をクリック
→[Save Flight Recorder Tape <Shift-F2>]をクリック
→Save Flight Recorder Tapeのダイアログボックスが表示されます
→Tape Directoryを見て、記録の保存先を確認します.変更が必要なら[Change]をクリックし、開いたSelect Tape Directryで指定しなおします
→Author/Pilotには適当な入力を
→Descriptionには、覚えのために少し詳しめに概要でも書いておいた方がよさそうです
→[Save]をクリックすることで、FlightGear起動後の飛行記録が指定の保存先に、機体名-年月日-時刻からなる拡張子fgtape名のファイル(例juef128_custom-20130202-190328.fgtape)として出力されます


〔再生〕


save flightrecorder tape

↑再生時のフライトレコーダー画面


FlightGearのウインドウ上部のメニューバーから[File]をクリック
→[Load Flight Recorder Tape ]をクリック →Load Flight Recorder Tapeのダイアログボックスが表示されます
→Tape Directoryを見て、記録の保存先を確認します.変更が必要なら[Change]をクリックし、開いたSelect Tape Directryで指定しなおします
→Hide Mismatching Tapesのところは、現在起動中の機体の飛行記録ファイルだけをSelected Tapeのボックスに表示させる場合、チェックを入れます.他の機体の飛行記録であることを承知で再生させたい場合は、チェックをはずします
→Selected Tapeのボックスの右端の▽を押して飛行記録のファイルリストを表示させ、目的の飛行記録を選択します.機体名-年月日-時刻からなるファイル名(例juef128_custom-20130202-190328)がボックス内に表示されます
→[Load]をクリックすることで、目的の飛行記録が読み込まれ、再生がスタートします


[2013/02/23][2018/02/04刷新]


   

●playbackEx

【コメント】

 随分以前のFlightGearでは、 飛行の記録と再生ができそうな表示があったものの使えず、そのうち表示もなくなっていて、後日に飛行を振り返ってみるようなことができない時がありました。

 その際、日本のサイトで見つけたplaybackプロトコルには、大層世話になったものです。
 前述のとおりFlightGearにフライトレコーダー機能ができたことで、今後はplaybackが使用されることもなくなるのかなと思いますが、当サイトでもふれている箇所がありますので、以前の記述を残しておきます。

 playbackは、$FG_ROOT/protocol/playback.xmlに定義されたプロトコルを使い、フライトデータをファイルに記録、再生するものです。playbackの機能拡張版、JP FlightGearオリジナルのplaybackExでは、再生時にエンジン音が出せるようになっています(確か再生時に回転しなかったプロペラも回るようになった)。しかし、再生時の位置精度がやや粗い(約1m)のが原因といわれ、特に滑走路上でカクカクとした動きになる点が少々残念でした。


【playbackExの実際】

〔定義ファイルのダウンロード〕


http://flightgear.jpn.org/wiki/index.php?playbackExからplaybackEx_0.1.zipをダウンロードし解凍。


〔解凍したplaybackEx.xmlファイルの保存〕


解凍したplaybackEx.xmlファイルを$FG_ROOT/protocol/に保存。←例:/usr/share/FlightGear/protocol


〔記録〕


 $ fgfs --aircraft=〇〇〇 --airport=〇〇〇〇 --generic=file,out,20,〇〇〇〇〇.fgfs,playbackEx   ←〇〇〇は機種名、〇〇〇〇は空港ID、数字は周波数、〇〇〇〇〇はファイル名


〔再生〕


 $ fgfs --aircraft=〇〇〇 --airport=〇〇〇〇 --generic=file,in,20,〇〇〇〇〇.fgfs,playbackEx --fdm=external  ←〇〇〇は機種名、〇〇〇〇は空港ID、数字は周波数、〇〇〇〇〇はファイル名


注)再生時のコマンドラインオプションには、記録時と同じ機種、時間、場所を指定。


[2008/03/30][2012/12/01更新][2013/02/23更新][2018/02/08刷新]

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